5日午後10時5分ごろ、大阪市淀川区加島3のJR東西線加島駅の上りホームで、大阪府豊中市の男性(41)が停車中の車両の連結部とホームとのすき間に転落。運転士、車掌が共に気づかず発車したが、ホームにいて目撃した乗客2人のうち男性1人が「人が落ちている。止まれ」と大声を上げ、もう1人がホーム内の非常ベルを押した。異常を察知した運転士が非常ブレーキをかけ、男性は救出されたが頭部に重傷。そのまま走行していれば死亡しかねない事故だったが、乗客の“連携プレー”が光った。
大阪府警淀川署によると、車両は西明石発松井山手行き普通電車(7両、乗客約100人)で、転落したのは4両目と5両目の連結部とホームにできた60〜70センチのすき間。非常ブレーキをかけたため約20メートル走行したところで停止、車掌と駅員が線路にいた男性をホームに引き上げた。
目撃者によると、男性はホーム上でふらついており、かなり酒に酔っていたらしい。けがは車両と接触した際にできたとみられる裂傷があったものの、命に別条はない。非常ベルを押した人はそのまま立ち去ったという。
JRによると、加島駅のホームは地下2階にあり、北新地駅方向に向かって急な右カーブに位置しているため、車両とホームのすき間ができやすい構造という。4、5両目の車両は先頭と最後尾に使用する車両で、他の車両とホームとの間にできるすき間より大きかった。同駅はホーム真下に回転灯があり、転落に注意を促している。
事故処理の対応にあたった淀川署員は「2人の行動がなければ、もっと重大な事故になっていたかもしれない」。通勤に加島駅を利用している大阪市淀川区の飲食店店員、井手直樹さん(20)は「この駅はホームと電車の間にすき間ができるので、必ず下を見て乗るようにしている。よく気づいて、助かって良かった」と話した。
この事故で、上下計8本が最大約42分遅れるなどし、約1700人に影響した。【林由紀子、安藤龍朗】
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