2010年06月18日

【本屋が危ない 電子書籍元年】(下)紙と両方売る強みで反攻へ(産経新聞)

 ■試読・購入サイトにつながるデジタルサイネージ

 「iPad(アイパッド)」の国内販売が始まった5月28日。東京・神宮前の発売セレモニーの1時間後、都内の「有隣堂アトレ恵比寿店」では、電子書籍を紹介するデジタルサイネージ(電子看板)のお披露目が行われていた。

 非接触IC技術「FeliCa(フェリカ)」が使われ、対応の携帯電話をかざすと、電子書籍販売サイト「Booker’s(ブッカーズ)」で電子書籍の試し読みや購入ができる。ブッカーズは、都内約600の書店が加盟する東京都書店商業組合などが運営。サイト内の電子書籍はiPad未対応だが、電子雑誌10誌については6月からiPadやiPhone(アイフォーン)などで買えるようになっている。

 紙の本を扱う書店が、電子書籍に対応するための組織的な取り組みで、今後実験的に都内4店舗に順次設置していくという。組合の小橋琢己常務理事は「リアル書店と連動して、デジタルコンテンツ(創作物)を販売していく取り組み。書店には、電子書籍の成長で、紙の本が売れなくなるのではないかという危機感がある」。組合理事長で、創業120周年を迎えた東京堂書店(東京・神田神保町)の大橋信夫社長も「売れる新刊が電子書籍で出始めたら、書店はますます圧迫される」と懸念を口にする。

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 電子書籍が紙の本を上回る日は近い将来くるのか。市場規模を調査している「インプレスR&D」によると、規模は平成18年度の182億円から20年度は464億円に拡大。21年度は500億円を上回ると予測されているが、まだ出版市場全体の2・5%程度にすぎず、急速なシェア拡大を疑問視する人もいる。

 しかし、持ち運びや保管の面でかさばる紙の本よりも、電子書籍を熱望する声があるのも事実だ。iPadの発売初日、セレモニー会場周辺などで聞いてみた。実家が書店という都内の会社員(24)は「本屋の悩みは分かるが、便利だから電子書籍には伸びていってもらいたい」と本音を隠さない。日本縦断の旅で3カ月も歩いているというスウェーデン人のヨセフ・ニールセンさん(22)は、荷物を軽くするため持ってきた本2冊のうち1冊を処分した。「もう1冊も読んだら捨てる。長旅にはきっと電子書籍が便利だね」と大きなリュックを背負いなおした。

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 デジタルサイネージ以外にも、書店に客を向かわせる取り組みは進んでいる。書店に並ぶコミックは、大半がビニールでカバーされ、不自由を感じている読者は多いだろう。

 日本書店商業組合連合会(日書連)では、店頭でコミックの試し読みができるシステム「ためほんくん」の先行稼働を4月から東京や鳥取などの13店舗で始めた。タッチパネルの液晶モニターで検索画面から作品の選択ができる。「コミックの中身を確認したい」という客の声に答えた取り組みだ。昨年から実証実験を行ったところ売り上げアップにつながった。

 運用前後の売り上げ比較データによると、ある店舗では、少女漫画「赤髪の白雪姫」(白泉社)は運用前28日間で1冊しか売れなかったが、運用後は28日間で8冊に急増。ほかの作品もほぼ倍増の結果が出たという。日書連の大川哲夫事務局長は「この端末を通じて書店に人が来る機会をつくっていきたい」と本格稼働に向けて準備を進める。

 世界では、iPadが発売約2カ月で200万台を突破し、500万冊以上の電子書籍(無料も含む)がダウンロードされたという。「電子書籍の波は大きいが、最初からあきらめないで、自分たちの側に引き込んでいく。本屋は売り場があって、紙と電子の両方を販売できるのが強み。客に選んでもらえるような方法を探っていきたい」(小橋常務理事)。電子書籍時代の幕開けとともに、書店の反攻が始まった。

 (この項は堀晃和、三品貴志が担当しました)

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2010年06月08日

<鉄道事故>大声、ベルで乗客連携 ホームすき間に転落の酔客救う(毎日新聞)

 ◇JR加島駅、気づかず発車

 5日午後10時5分ごろ、大阪市淀川区加島3のJR東西線加島駅の上りホームで、大阪府豊中市の男性(41)が停車中の車両の連結部とホームとのすき間に転落。運転士、車掌が共に気づかず発車したが、ホームにいて目撃した乗客2人のうち男性1人が「人が落ちている。止まれ」と大声を上げ、もう1人がホーム内の非常ベルを押した。異常を察知した運転士が非常ブレーキをかけ、男性は救出されたが頭部に重傷。そのまま走行していれば死亡しかねない事故だったが、乗客の“連携プレー”が光った。

 大阪府警淀川署によると、車両は西明石発松井山手行き普通電車(7両、乗客約100人)で、転落したのは4両目と5両目の連結部とホームにできた60〜70センチのすき間。非常ブレーキをかけたため約20メートル走行したところで停止、車掌と駅員が線路にいた男性をホームに引き上げた。

 目撃者によると、男性はホーム上でふらついており、かなり酒に酔っていたらしい。けがは車両と接触した際にできたとみられる裂傷があったものの、命に別条はない。非常ベルを押した人はそのまま立ち去ったという。

 JRによると、加島駅のホームは地下2階にあり、北新地駅方向に向かって急な右カーブに位置しているため、車両とホームのすき間ができやすい構造という。4、5両目の車両は先頭と最後尾に使用する車両で、他の車両とホームとの間にできるすき間より大きかった。同駅はホーム真下に回転灯があり、転落に注意を促している。

 事故処理の対応にあたった淀川署員は「2人の行動がなければ、もっと重大な事故になっていたかもしれない」。通勤に加島駅を利用している大阪市淀川区の飲食店店員、井手直樹さん(20)は「この駅はホームと電車の間にすき間ができるので、必ず下を見て乗るようにしている。よく気づいて、助かって良かった」と話した。

 この事故で、上下計8本が最大約42分遅れるなどし、約1700人に影響した。【林由紀子、安藤龍朗】

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2010年06月02日

<土砂崩れ>集落の160人孤立 ボートで通勤通学−−山梨(毎日新聞)

 山梨県早川町雨畑で土砂崩れで県道がふさがり5集落83戸の住民160人が孤立しているため、町などは26日、県道沿いのダム湖「雨畑湖」で、通勤通学など住民の足となるボート(4人乗り)の運航を始めた。

 町の依頼を受けて、湖を管理する会社が無償で引き受け1日5回、住民を無料で運ぶ。買い物のため乗った同町雨畑の主婦、望月綾さん(28)は「ボートを下りた後の移動が不便。早く復旧してほしい」と話した。

 現場では23日夜に県道ののり面が崩れ、復旧予定だった25日にさらに大規模な崩落(幅20メートル、高さ60メートル)が起き、県道が埋まった。復旧のめどは立っていない。【山口香織】

高速料金 「上限千円」廃止の反動懸念(産経新聞)
伊東美咲が妊娠6ヶ月を報告 心身ともに安定
<毎日世論調査>福島社民党首罷免「適切」56%(毎日新聞)
<一家3人殺害>起訴の男 長野の男性死体遺棄も関与(毎日新聞)
デイサービスの定員、倍の60人に―ツクイ(医療介護CBニュース)
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